2020/10/27 07:00
寒くなってきた季節、冬野菜に多い根菜類は上手に取り入れたいですね。
サツマイモには、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEが豊富なので、美肌効果やアンチエイジングに効果が期待できます。また、サツマイモを切ったときに出る白い液体は、長い間でんぷんだと思われてきたものですが、実は「ヤラピン」という成分であることがわかってきました。これが便をやわらかくする働きを持っており、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促進するといわれています。サツマイモは食物繊維が豊富であることも知られていますが、併せて便秘解消、肌荒れ予防に効果が期待できます。
糖質を気にしてイモ類を避ける方もいらっしゃると思いますが、白米や食パンに比べると糖質オフといえますし、前述の栄養が豊富であるということも重要な要素。同じような糖質なら、他の栄養がたくさん入っているものをいただいた方が、お得感があります。
サツマイモは、冷蔵庫での保存はNG。もともと暖かい地域で栽培されていた根菜なので、一つひとつ、新聞紙にくるんで冷え過ぎない場所で保存してください。冷暗所などで保存するのが良いそうです。保存期間は二週間を目安にすることをおすすめします。
もし、ご自身の手で収穫する機会があった場合は、土がついたまま、風通しの良い日陰で2日ほど乾燥させてから食べるのが良いようです。芋掘りをしたり、自分の畑で収穫したりしたときは、そうすることで保管できる期間が長くなります。
蒸かして食べるのが主流のように感じられますが、毬栗揚げやスイートポテトなどのスイーツとして楽しむほか、天ぷらにしたり、ジャガイモの代わりに使ってポテトサラダにしたり、砂糖を入れずに味醂と醤油で仕上げたり、おかずとしても親しまれてきたサツマイモ。まだまだ、伸びしろのある食材だと思えてなりません。
もちろん食べ過ぎはNGですが、適度に使って秋の味覚を楽しみたいものです。
(文・Natuo Yoshida/画・APS by Photo AC)