2020/10/31 07:00
デーツ(ナツメヤシ)は、中東諸国で古くから食されてきた栄養価の高いフルーツです。乾燥させたものが主流で、イスラム教徒がラマダン(断食)明けに口にする最初の果物がデーツのジュースといわれています。
近年、認知度の高まってきているスーパーフードですね。
古代メソポタミア、エジプトではすでに栽培されていたと考えられており、その歴史は6000年とか。かのクレオパトラも愛したといわれる果物です。アダムとイブが食べたというと、今ではリンゴのイメージが強いですが、デーツであったとする説もあるそうです。
それほどに、人類の歴史に深くかかわっている果物……というと、ちょっと大げさかもしれませんね。
中東の砂漠地帯で育つデーツは、生命力が強い植物です。砂漠を移動する商隊(キャラバン)は、デーツとラクダの乳で飢えを凌ぎ、旅を続けました。ミネラル(特にカリウム)や食物繊維が豊富に含まれるだけでなく、ひと粒で多くの栄養素が含まれているため、植物が育ちにくく食料を確保しづらい場所では大変重宝されました。
デーツはブドウ糖、果糖で吸収が早く、即効性があります。免疫力を上げるのに良いとされる亜鉛も豊富に含みますから、冬に向けてのこの季節に、ぜひ食しておきたいものですね。鉄分たっぷりなので、代謝が上がってダイエットにも効果的、ビタミンEも豊富でアンチエイジングにもおススメです。
そのままを食べたり、ヨーグルトやスムージーに混ぜたりして食べるのが良いでしょう。キーマカレーのレーズンを、刻んだデーツにするのも美味しいです。チーズやナッツともよく合うので、合わせていただいても。ワインやウイスキーのお供にする人もいるようですよ。
干し柿のような味わいなので、甘味がほしいとき、気軽につまむおやつとしていただくのが良いかもしれません。ブドウ糖や果糖が含まれるため、カロリーが非常に高い食べ物です。そのため、もちろん食べ過ぎは避けてください。1日3粒程度を目安にされるのが良いようです。