2020/11/02 07:00
皮と実の間に多く含まれるというポリフェノール。このごろでは当たり前のように耳にする言葉になっていますね。抗酸化作用に優れている成分なので、さまざまな効果の期待ができます。美肌、アンチエイジング、免疫力アップ、生活習慣病予防。
このポリフェノール、ほとんどの植物に含まれています。熱に強いため、加熱調理でもあまり失われませんが、摂取してからの持続効果は3~4時間だそう。そして、皮も実も丸ごと摂取することで、その効力が発揮されるということです。
お茶や赤ワインは、皮をむいたり取り除いたりせずに使うため、ポリフェノール効果を謳うのに適当な食品です。チョコレートの原料であるカカオも、そのひとつ。
カカオポリフェノールには、血管を広げる作用があるといわれています。そのため、高血圧の人にはおススメ。また、抗酸化力に優れているため、コレステロールの酸化によっておこるとされる動脈硬化にも期待大。もちろん、その高い抗酸化力で、美容やアレルギーの改善にも役立つとされています。
また、脳の海馬に多く含まれるタンパク質の一種で、神経細胞の発生や成長、維持、再生を促すというBDNFをサポートし、認知機能を高める可能性も指摘されています。
カカオプロテインと呼ばれるタンパク質は、消化されにくいという性質を持っているため、便通の改善にはたらきかけると言われています。
チョコレートを食べれば、良いことづくめ説。
とはいえ、あまりに甘いチョコレートは、砂糖がその効果を相殺してしまう可能性があります。今の流行は高カカオ。70%以上のものが推奨されています。
個人的な好みで恐縮ですが、ほぼカカオのみという99%のチョコレートも、ナカナカ美味しいものですよ。機会があれば、ぜひお試しください。
(文・Natuo Yoshida/画・APS by Photo AC)