2020/11/03 07:00
納豆菌には免疫力アップに効果があるということは、古くから知られていることでしたが、その根拠が科学的に示されてきたわけではありませんでした。最近は、そのメカニズムについても少しずつわかってきたようです。
納豆菌だけでなく、多糖の「レバン」、アミノ酸重合体「ポリグルタミン」という成分にも、免疫力アップに期待できるはたらきがあるそうで、毎日納豆を食べるということには、意味がありそうですね。
栄養価も高く、食が細い人にもおすすめなので、老若男女問わず、毎日食べたいもの。
他の発酵食品と併せて食べるとか、お酢やゴマ油、オリーブオイル、鰹節など、調味料を工夫して食べるとか、毎日取り入れるなら工夫して楽しくいただくだけでなく、合わせ技でさらに健康を目指すのも一興です。
たとえばキムチと併せれば、胃酸に弱い乳酸菌も一緒に腸まで届けやすくなるとか。エクストラバージンオリーブオイルには、免疫力アップに良いと言われるポリフェノール類やビタミンCが豊富です。オレイン酸も含むので、便通も良くなることが期待されますから、納豆との組み合わせが良いそうです。
キノコの相性も抜群。キノコはβグルカンという食物繊維が豊富で、腸内の免疫細胞にも直接はたらきかけるそう。細かく刻んだ方が、βグルカンを摂取しやすくなるそうなので、キノコ類を細かく刻んで、納豆と一緒にゴマ油でさっと炒めるなどの調理法が良さそうです。
冬は感染症が増える季節。
前回の味噌も、発酵食品として免疫力アップに期待できる食材でしたが、味噌と納豆を併せるのも良さそうですね。日本人の古くからの知恵がつまったものを食べて、現代社会を乗り切る!という気概を持って、生活しましょう。
もちろん、身体に良いからといって、そればかりを買い占めたり食べ過ぎたりしたところで、返って身体に毒です。バランスの良い食生活を心がけて、元気に、楽しく、ストレスを抱え過ぎないように過ごしてください。
(文・オダ
ツナヨシ/画・APS by Photo AC)