2020/11/23 07:00
何かと「免疫力アップ」が話題となる今日この頃。
コロナ禍に見舞われなかったとしても、気温が低く乾燥する冬には、免疫力が落ちがちだから、免疫力を高めることが重視されますよね。免疫力が高ければ、少々の細菌やウイルスが入ったところで、病に伏せるのを免れることができます。
この免疫力に関わる免疫細胞は、腸に多く存在するといわれ、食べ物を消化吸収するだけでなく、人体に不必要、または有害な細菌やウイルスを処理しているそうです。
ストレスや疲労、加齢、睡眠不足、偏食、過食、拒食等で免疫力は下がるようですが、免疫細胞をつくるにはタンパク質が必要ですし、その細胞がきちんとはたらくためには糖質やビタミン、ミネラルが必要。基本は食事で補いたいところですが、忙しくてちゃんと朝食を摂る習慣がない、昼食も適当に済ませる、という方には、バナナがおススメです。
バナナは免疫細胞のエネルギーとなる糖質が多く含まれますし、免疫細胞の活性化に必要な物質の分泌に必要なビタミンB6や、細菌やウイルスの侵入時に起こる炎症を抑える物質をつくるのに必要なビオチンが多く含まれるので、タンパク質の代謝に役立ちます。
さらには抗酸化ビタミンといわれるβ-カロテン、ビタミンC、ビタミンEなどが含まれ、免疫力の維持に貢献しています。
また、腸内環境によって免疫力が決まってくるということがわかってきた昨今、食物繊維と善玉菌のエサとなるオリゴ糖を含むバナナは、免疫力アップにひと役買うことでしょう。バナナ自体にも、免疫細胞のひとつである白血球を増加させる作用、白血球のはたらきを活性化する作用があるといわれていて、そのはたらきは果物の中でもダントツだそう。
朝は完熟バナナとヨーグルトで、免疫力向上を目指す、というのはいかがでしょうか。おやつにもおススメです。加熱でオリゴ糖が増えるそうなので、焼きバナナが良いかもしれません。シュガースポットが出るほど良く熟れたバナナを使うと、さらに免疫力アップの期待大です
免疫力を高めるためには、まずストレスとの上手な付き合い方を身に着けること。それからストレスを引き起こしやすい睡眠不足や運動不足の解消、バランスの良い食事が基本となります。
そのうえで、バナナなどの免疫力を高める食材を学んで、食生活に取り入れてください。
(文・Natuo Yoshida/画・ACworks by Photo AC)